ロシア国営の原子力総合企業ロスアトム社は1月16日、ウリヤノフスク州ディミトロフグラードの国立原子炉科学研究所(RIAR)で建設中の「多目的高速中性子研究炉(MBIR)(熱出力15万kW)」で、制御装置設置作業の第1段階が完了したと発表した。
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 MBIRの建設工事では、ロスアトム社の発電機器製造部門であるアトムエネルゴマシ社が主要機器の製造を担当している。同社のボルゴドンスク支部・AEMテクノロジーズ社は、支持構造物など総重量360トンを超える14機器を製造する予定で、今回の作業では、深さ20mの容器内に高さ10m以上、直径4mの制御ユニットを設置。これにより、MBIR内を出入りする冷却材の流れが制御・分離されるとした。
 次の作業としては防護ケーシングの組立作業などを予定しており、第2段階ですべての炉内機器が設置される。