ロシアの国営原子力企業ロスアトムは、サウジアラビアで新たに2基の原子炉を建設することを検討している。ウラン濃縮を手掛ける傘下のテフスナブエクスポルト(Tenex)の報告書を元に、イタルタス通信が報じた。

今年2月の報道によると、ロスアトムはサウジの2基の原子炉に応札。アレクセイ・リカチェフ最高経営責任者(CEO)は10月、入札結果が2020年に発表されるとの見通しを示していた。

サウジ政府は2030年までに16基の原子炉を建設する方針。ロスアトムはこのうち4基の受注を視野に入れている。最初の入札では7月時点で同社のほか、韓国電力公社(KEPCO)が最終候補に残っている。コンサルティング業務は仏エンジニアリング企業アシステム(Assystem)が受注した。

なおロスアトムは現在、ナイジェリアでも原発と原子力科学技術センターの開設に向けた本格的な交渉を進めている。