6月24日、東京でロシア国営企業「ロスアトム」が主催するセミナー「北極海航路の展望とチャンス」が開催されました。
このイベントは、北極海航路(NSR)の共同プロジェクトに関する日露間の対話強化を目的としており、昨今の状況を踏まえオンラインおよびオフラインのハイブリッド形式にての開催となりました。
NSR水域での貨物輸送量の大幅な増加は、北東アジア、東アジア、および東南アジアとヨーロッパを繋ぐ従来の輸送回廊に加えて、近代的な国際輸送ルート創設の必要性を示唆しています。同時に、北極圏独自の豊かな生態系保全は、NSRを発展させる中でロシアが特にを払っている最も重要な部分です。私たちは、オープネスと相互理解という原則に基づいて、国際社会からご支援いただければ幸いだと考えております。
イベント期間中、日ロ両国の参加者は、北極海航路の持続可能な発展、効率性、安全性などの問題と共に、日本企業によるNSR利用の見通しについて協議しました。
ロスアトムの副社長であり北極海航路局長のヴャチェスラフ・ルクシャ氏は次のように話しました。「このような新しい輸送幹線の創設は、私たちの様々な共同プロジェクトにおいて追加的チャンスを疑いなく与えてくれるでしょう。」
セミナーには、国土交通省、商船三井、丸紅、三菱商事の代表者など200名以上が出席しました。ロスアトムからは北極開発特別代表のウラジーミル・パノフ氏、ロスアトムカーゴ代表取締役アレクサンドル・ネクリュードフ氏、ロスアトムカーゴ国際事業、持続可能性とデジタル変革担当第一副代表のオリガ・キルデイ氏、ロスアトム・オーバーシーズのマーケティングおよび事業開発担当副社長アントン・モスクヴィン氏、ロスアトム日本支社社長のセルゲイ・デミン氏などがセミナーで講演を行いました。