ロンドンを拠点とする世界原子力協会(WNA)は13日、2019年末現在の世界の原子炉開発動向を取りまとめて発表した。この時点で稼働可能な原子力発電設備容量は1年前より低下して442基、39,240kWになったほか、昨年中に永久閉鎖された原子炉基数が新規の運転開始基数を上回ったことなどを明らかにしている。

 発表によると、世界では2019年に6基、524.1kWが新たに運転を開始しており、内訳は中国の台山2号機と陽江6号機、韓国の新古里4号機、およびロシアのノボボロネジII2号機と海上浮揚式原子力発電所の「アカデミック・ロモノソフ号」(出力3.2kWの小型炉2基を搭載)である。

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