世界で唯一の「アカデミック・ロモノーソフ」と名付けられた浮体原子力発電所(以下はПЭБと略す)がムルマンスクにおける原子力艦隊連邦国有単一企業(ロシア原子力グループに属する子会社)に成功し停泊した。したがって、第1段階――原子力発電所船をその建設現場のセントペテルスブルグから主要基地であるペヴェク市(チュクチ州)に移動させることが既に完了した。

考えてみると、2日前の5月17日には、浮体原子力発電所がコラ湾に到着し、停泊する前に、必要な一連の係留作業が行われた。ムルマンスクに向かっていた途中、「アカデミック・ロモノーソフ」が4つの海を成功し横断した:バルト海、北海、ノルウェー海とバレンツ海であり、計4千キロを航海した。

5月19日、浮体原子力発電所がムルマンスクに到着した際に画期的な出来事が起こり、巨大な原子力船舶の会面式典が行われた。今回の会合では、ロシア国家原子力グループの総経理アレクセイ・リチャハチョフ、ロシアチュクチ自治区州長ロマン・コブリン、チュクチ自治区副州長イエブニ・ニコラ、ロシア国家原子力グループの業務主管の第一副総経理アレクサンダー・ロックシエン、ロシア原子力機構経理アンドレ・ペトロフ、原子力艦隊ヴィシャスラフ・ルクシャと他の関係者が出席した。

ロシア原子力機構の浮かぶ原子力発電所の建設および運営の責任者であるヴィタリー・トルテネフがロシア国家原子力グループのリーダーであるアレクセイ・リチャハチョフに2つの牽引段階における第1段階が円満に終了したということを報告した。その報告書では、「‘アカデミック・ロモノーソフ’と名付けられたフローティング・パワー・ユニットが転移計画に従って曳航船とともに原子艦隊の現場に到着し、核燃料搭載作業と総合係留試験を進めることができる」と指摘し、且つ途中に事故が起きなかったと強調した。

ロシア国家原子力グループの総経理であるアレクセイ・リチャハチョフが「我々は既に核燃料が搭載されていない原子力発電所をムルマンスクに成功し牽引し、ここで我々は原子力発電所を移動させるという世界では唯一無二のプロジェクトを起動させ、その建設が多くの会社が緊密に協力する場合でこそ可能である。‘アカデミック・ロモノーソフ’号――これはロシア科学家たちの創案であり、世界では唯一無二のものだ」と言っていた。アレクセイ・リチャハチョフが以下のように強調した。「これは中電力原子力モバイル電源の最初の参考サンプルであり、今後数年間にその需要が非常に高くなると予測している。何らかの理由で高出力送電インフラを構築できない島国はそれに対して非常に興味深い。」――ロシア国家原子力グループのリーダーが語った。

ロシア原子力機構の総経理アンドレ・ペトロフが、「今日、浮動発電所の建設プロジェクトが決定的な段階に入った。現時点では、メーカーの浮動原子力発電所建設のすべての作業が完了した。モルマンスクでは、浮動原子力発電所に対して、主な任務は今年7月に核燃料を原子炉に入れて、且つ複雑な係留試験を開始することだ。これはすべての建設関係者に対して優先任務であり、完成後に、浮動発電所が最終駅の基地――チュコチ自治区ペウィック市に移される。これは2019年の任務だ」と述べた。


今後数ヶ月の間に、ムルマンスクの核燃料が‘アカデミック・ロモノーソフ’号浮動動力装置の原子炉に搭載される。2019年には、浮動原子力発電所がペウェックの港に牽引される。現在、ペウェックには必要なすべての沿岸の基盤施設の建設を進めているが、建筑群、水利施設(以下ГТСと称す)や沿岸コースを含み、動力装置の駐留場所の提供とその送電線から現場への受信を目的とし、該場所で電気接続を行って海岸にエネルギーを輸送する。該原子力発電所は世界初の浮動原子力発電所の重要な構成要素であり、且つチュクチ自治区に電気を供給することにより、技術が遅れていたビリビノ原子力発電所とチャウエン火力発電所を置き換える。

供参考:

20870プロジェクトの「アカデミック・ロモノーソフ」号浮動原子力発電所(以下はГТСと称す)は一連の移動式輸送しやすい低電力動力装置の主要プロジェクトである。それは浮動式電子力発電所(以下はПАТЭСと略す)の一部に設計されて運行を行い、ロシア原子力造船技術の新しいエネルギーである。これは世界初で唯一無二の低電力移動式で輸送しやすい原子力発電所プロジェクトである。それは極北と極東地区での運行のために設計され、その主な目標は遠方の工業企業、港湾都市、および公海に位置する天然ガスと石油プラットフォームに電力を提供することである。

浮動式電子力発電所の設計は非常に大きな強度マージンを持っており、すべての可能な脅威を超えて、原子炉が津波とその他の自然災害の影響を受けにくくする。また、浮動動力装置における核過程が国際原子力機構(以下ではМАГАТЭと称す)のすべての要求を満たし、且つ環境に脅威を及ぼさない。該ステーションに2つのКЛТ-40С原子炉装置が配置され、公称動作モードでそれが70メガワットのパソコンと50メガキロカロリー/時間の熱を生じることができ、それは10万人の都市生活を維持するのに充分である。さらに、これらの動力装置は島国で運営することができ、その上に高電力の海水淡水化工場を建設することができる。

現在、ロシア国家原子力グループが既に第2世代の浮動式原子力発電所――その前身より小さな最適化浮動動力装置(OFPU)を開発している。2台のRITM-200M型原子炉が搭載され、1台あたりの原子炉容量は50MWであると予測する。